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木のまめ知識

 

木の最大の敵はツル

樹木にとっての最大の敵とは、動物、微生物、天災、人間・・・・。
それぞれ角度を変えれば、みんな大きな敵ですが、最大の敵は、植物の仲間のツル(蔓)なのです。
ツル科の植物こそ、樹木にとって、いちばんイヤな相手なのです。
ツルは木に巻きつきながら生長します。しかし、巻きついて栄養分は、“他人”に頼らずに、ちゃんと自分て土中から吸収しています。いけない理由はふたつあります。まず、グルグルと巻きつく力が強いため、木はいわば窒息状態になります。ひどい時には、木にツルが食い込んでしまうことさえあります。これでは木は十分な生長ができません。もう1つは、ツルの葉っぱが木を覆ってしまい、光を遮ってしまうのです。そして木はやがてツルの葉の闇の下で死んでしまいます。以上のような事情で、林業にはツル切るという作業があります。切ること自体はいたって簡単で、根元からプッツリ切ればそれでOK。ところが、春に切ってもその秋にはまたぞろグルグル巻きをやられてしまうという“恐るべき”生長ぶりで、このイタチゴッコが実は大変な労力を要するのです。
とにかく、木の数倍から10倍もあろうかというスピードで生長です。ツルの特徴はどこまでも伸びるということです。ところで、ツルは木ではありません。木との最大の違いは年輪がないことです。構造分子が柔らかく、ゴムのように曲げることができます。
ただし、乾燥すると、木と同じか、それ以上に固くなります。
ついでに、なぜかわかりませんが何千種類もあるといわれるツル は、どうも左巻きが原則らしいです。
ヒノキの葉
(1996.10.15より) /最終更新日 2015年10月15日