v2.8

【52】たらのき

たらの芽はいたちごっこで摘みとられ
            
(加藤当百)木曽川の岸に生いたる たらの木の    刺あらあらし 繁りたりけり
(尾山篤二郎)
たら芽摘み昔貧しと老婆言ふ
(岡田日郎)
落葉小高木。
北海道、本州、九州、沖縄に成育する。高さ5~6m、葉は1mにもなり紅葉はきれい。
若芽は山菜の代表、焼いて醤油をつける。またゆでて和え物、汁の実 はテンプラに良い。
初秋の頃白黄色の小花をつける。
木理は通直、軽くて柔らか。
材は箱、机、手鉤の柄、木魚、将棋の駒、盆、下駄、杓子、すりこ木に使用する。またこの木の髄で魚釣りの浮子をつくる。
岐阜県飛騨地方には主人の行動に絶えず監視の目を光らせるヤキモチ焼きの妻には、?の新芽を食べさせるべしという話がある。
「?の芽を食うとシカの角が落ちる」と各地でいわれるから?の芽の美味で妻の角を落とそうというわけである。
また人だけでなく山の動物にとっても好物で鹿や熊は春先には「タラノキ」と「ハリギリ」の皮をむいて食べる。
この時期は木の水上げが盛んで皮がむけ易く養分があって甘い。
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